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医療・介護ニュース

RSウイルス感染症、首都圏で流行本格化-東京は調査開始以来「最も高い値」

2021年06月24日 19:30

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の流行が首都圏で本格化している。14日から20日までの週(第24週)の患者報告数は、東京、神奈川、埼玉、千葉の4都県で前週と比べて軒並み増加。東京都福祉保健局は、2003年の調査開始以来「最も高い値」と説明。「感染力は強く、1歳未満の乳児の場合や、先天性心疾患、慢性肺疾患などを持つ小児の場合は、重症化するおそれがある」とし、早めの受診や感染予防を心掛けることを求めている。【新井哉】

 この週の1医療機関当たりの患者報告数は、神奈川県で前週比約1.4倍の3.38人、東京都で約1.3倍の3.28人、千葉県で約2.8倍の2.24人、埼玉県で約1.6倍の1.18人となった。

 千葉県結核・感染症週報(第24週)では、RSウイルス感染症を「今週の注目疾患」として取り上げ、「5週連続で報告数が増加しており、同時期の発生状況では過去5年間で最も報告数が多くなっている」と説明。埼玉県の定点医療機関向け還元情報(第24週)でも、「定点当たり報告数は、前週より大きく増加し、過去4年の同時期と比べ顕著に多い」としている。

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース