厚生労働省は18日、検疫所における滞在国・地域別の陽性検体数などの新型コロナウイルスの検査実績を更新した。5月30日から6月5日までの1週間の外国籍者の陽性検体数については、アフガニスタンとフィリピンの2カ国だけで全体の半数を占めている。【新井哉】

　厚労省が更新した検査実績（直近4週間）によると、5月30日から6月5日までの1週間の陽性検体数は、日本国籍者が前週と同じ14検体、外国籍者が前週比8検体増の26検体となっている。

　国・地域別（外国籍者陽性検体）では、アフガニスタンが8検体で最も多く、以下は、フィリピン（5検体）、インド（4検体）、インドネシア（3検体）、米国（2検体）、ウガンダ、ガーナ、タイ、ブルガリア（各1検体）の順だった。

　日本国籍者の陽性検体については、フィリピンが4検体で最も多かった。2番目に多かったのはパキスタン（2検体）だった。

　この集計は速報値で、厚労省は「成田空港、羽田空港、関西空港、福岡空港、中部空港からの入国者について集計している」と説明。総検体数・陽性検体数については、入国前14日間に滞在した国・地域を計上。入国者が複数の国・地域に滞在していた場合は滞在していた国・地域を全て計上している。