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医療・介護ニュース

RSウイルス感染症、首都圏で患者増-東京など3都県は大流行の年と同じペースで増加

2019年08月12日 05:00

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の流行が首都圏で本格化しつつある。7月29日から8月4日までの週の患者報告数は、首都圏の4都県で軒並み増加。東京、埼玉、千葉の3都県では、大きな流行となった2017年とほぼ同じペースで増えている。【新井哉】

 この週の1医療機関当たりの患者報告数は、東京都で前週比約53%増の2.16人、埼玉県で約44%増の1.68人、千葉県で約50%増の1.53人、神奈川県で約19%増の1.12人となった。

 東京都と千葉県の患者報告数は、既に18年のピークを上回っている。埼玉県も「南部保健所管内で大きく増加し、鴻巣、幸手保健所管内からの報告が多い」と指摘。年齢別では「1歳からの報告が多い」としている。

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース