千葉県はこのほど、「第七次千葉県障害者計画」を公表した。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に関しては、「千葉県精神障害者地域移行・地域定着協力病院」の認定病院を全障害保健福祉圏域に設置できるよう努めるとしている。【新井哉】

　計画によると、入院患者の高齢化が進んでいるため、高齢の入院患者の地域移行について、障害保健福祉圏域ごとの協議の場において対策を検討する。また、精神障害のある人の地域生活支援、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築についての理解促進のため、医療機関・障害福祉サービス事業所などの地域移行関係職員に対する研修を実施する。

　措置入院者・医療保護入院者の退院後の支援については、国の動向を踏まえ、必要な取り組みを検討。精神科救急医療に関しては、関係機関とのさらなる連携やシステム参画医療機関の拡充を図り、精神科救急のための空床の確保を推進する。