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医療・介護ニュース

東北地方で手足口病が猛威、山形で最多の患者報告-手洗いなど予防策徹底の呼び掛けも

2019年08月10日 05:00

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 手足口病が東北地方で猛威を振るっている。東北6県が公表した7月29日から8月4日までの週の患者報告数は、福島を除き前週よりも増えた。山形県では、1999年の感染症施行(統計開始)以降で最多の患者報告数を記録。宮城県も今後患者の増加が予想されるとし、手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。【新井哉】

 この週の1医療機関当たりの患者報告数は、宮城県で前週比約10%増の34.48人、山形県で約13%増の33.2人、岩手県で約44%増の15.9人、青森県で約23%増の9.83人、秋田県で約75%増の8.54人。福島県は約28%減の14.14人だった。

 東北地方の全6県で警報基準値(5.0人)を上回っており、青森県は「過去5年間の同時期と比較してやや多い状態」と指摘。秋田県は全保健所管内で増加していることに触れ、今後の発生動向に注意するよう促している。福島県でも県内全域で流行が続いているという。

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

出典:医療介護CBニュース