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医療・介護ニュース

准看護師、応募者5年間で半数以下に-19年度医師会立養成所調査

2019年08月09日 11:10

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 准看護師の応募者・受験者共に減少傾向が続いている。日本医師会(日医)が、医師会立の助産師・看護師・准看護師学校養成所を対象に毎年実施している調査によると、2014年度には2万2493人だった准看護師課程の応募者が、19年度は9557人と調査開始以降初めて1万人を切った。19年度の定員は18年度から約900人減って7927人となり、入学者は6226人だった。【吉木ちひろ】

 調査結果は、日医が6日に開いた定例記者会見で公表した。調査対象333校のうち准看護師の養成課程がある学校は170校。6校が19年度に新規入学者募集を停止、6校が19年3月に閉校していた。入学倍率も低下を続けていて、14年度は2.6倍だったが19年度は1.2倍だった。

 今回の調査ではそれぞれの養成所に対する繰入金について初めて質問し、全課程で約6割が医師会からの繰入金があると回答した(看護師2年課程56.8%、看護師3年課程54.2%、助産師課程60.0%)。准看護師課程は65.9%で最も割合が高かった。

 会見で日医の釜萢敏常任理事は、「医師会立の養成所は県内の就職率が高く、地域の看護職員の確保に大きな役割を果たしているが、募集停止・閉校が増えだした」と述べ、養成所への財政的な支援の必要性を訴えた。指定規則の変更を踏まえながら近隣の郡市区医師会が運営する養成所同士で連携を進め、遠隔による講義を共通で実施するなどの対応も検討していくという。准看護師課程の入学状況の推移(日医のデータから作成)

出典:医療介護CBニュース