2019年08月08日 14:45
国立がん研究センター(国がん)は8日、2009―10年にがんと診断された患者の5年相対生存率が66.1%だったと発表した。18年の前回集計よりも0.3ポイント上昇した。ただ、部位別で見ると、食道や肝臓などは40%台にとどまっているほか、膵臓は依然として10%にも満たない状況で、がんの早期の発見・治療につながる検査方法や治療法の開発が課題となっている。【松村秀士】
国がんが、09年から2年間のがん患者の56万8005例(277施設)を対象に集計したところ、全ての部位の5年相対生存率は66.1%だった。男女別では、男性が62.7%、女性が70.7%。
部位別では、前立腺が98.6%で最も高く、次いで女性の乳房(92.5%)、子宮体部(82.1%)、子宮頸部(75.3%)、大腸(72.9%)などと続いた。一方、最も低いのは膵臓(9.6%)で、肝臓(40.0%)や肺・気管(40.6%)、食道(44.4%)も5割を下回った。
5年生存率は、がんと診断された人が5年後に生存している割合で、治癒の一つの目安となる。相対生存率は、事故などがん以外の死因による影響を除いて調整した割合。
国がんが、09年から2年間のがん患者の56万8005例(277施設)を対象に集計したところ、全ての部位の5年相対生存率は66.1%だった。男女別では、男性が62.7%、女性が70.7%。
部位別では、前立腺が98.6%で最も高く、次いで女性の乳房(92.5%)、子宮体部(82.1%)、子宮頸部(75.3%)、大腸(72.9%)などと続いた。一方、最も低いのは膵臓(9.6%)で、肝臓(40.0%)や肺・気管(40.6%)、食道(44.4%)も5割を下回った。
5年生存率は、がんと診断された人が5年後に生存している割合で、治癒の一つの目安となる。相対生存率は、事故などがん以外の死因による影響を除いて調整した割合。