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医療・介護ニュース

在宅医療推進の連携拠点整備を支援-千葉県が高齢者保健福祉計画案を公表

2021年03月10日 16:15

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 千葉県はこのほど、「千葉県高齢者保健福祉計画」(2021-23年度)の案を公表した。基本施策として「医療・介護連携の推進と地域生活を支える介護サービスの充実」「認知症の人やその家族などに対する総合的な支援の推進」などを挙げている。【新井哉】

 計画案では、各市町村における在宅医療・介護連携に関する取り組みの状況について、保険者機能強化推進交付金(19年)の得点状況(満点=68点)で見た場合、千葉県の平均は32.8点で、全国平均49.7点を下回っていることを説明。また、同県における人口当たりの在宅患者訪問診療実施病院・診療所、訪問看護ステーションの数についても、全国平均を下回っていることなどを取り上げている。

 こうした状況を踏まえ、「診療所や病院の医師等に対し、在宅医療を実施する動機づけや必要な知識、在宅療養支援診療所の経営等に関する研修を行う」といった方針を提示。在宅医療を推進するための連携拠点整備を支援する方向性も示している。

 認知症に関しては、適切な医療・介護サービスなどに速やかにつなぐ取り組みを強化するため、認知症初期集中支援チームの質の向上の方策を検討することを明記。専門医療機関や市町村などとの連携の推進役となる認知症サポート医についても、県医師会と連携しながら養成し、認知症の早期発見・早期治療などの医療体制の充実を図るとしている。

出典:医療介護CBニュース