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医療・介護ニュース

新規変異株、コロナ診療の手引きに追記-厚労省が第4.2版を都道府県などに事務連絡

2021年02月22日 16:25

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 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は、新規変異株の説明などを追記した新型コロナウイルス感染症診療の手引き第4.2版に関する事務連絡(19日付)を、都道府県、保健所設置市、特別区に出した。2020年12月25日に事務連絡した第4.1版を改訂したもので、関係各所へ周知するよう求めている。【新井哉】

 第4.2版では、病原体の項目に、「2020年末より、SARS-CoV-2が複数の遺伝子変異により、感染性や過去の感染/開発された新型コロナワクチンの接種により獲得した免疫の効果に影響を与えることが示唆される新規変異株として、英国で報告されたVariant of concern(VOC)-202012/01(B.1.1.7系統)、南アフリカで報告された501Y.V2(B.1.351系統)、日本でブラジルからの入国者で検出したVariant P.1(B.1.1.28系統)が世界各地で報告されている」との説明を加えた。

 また、軽症の項目では、第4.1版に記載されていた「高齢者、基礎疾患(糖尿病・心不全・COPD・高血圧・がん)、免疫抑制状態、妊婦などのリスク因子がある場合、病状が進行する可能性を想定して入院とする」との説明を削除。新たに「病状が進行しているにもかかわらず、呼吸苦低感受性の症例(silent hypoxia)があることに留意する。このため自覚症状のみでなく、可能な限りパルスオキシメーターによるSpO2測定が求められる」との説明を追加した。

出典:医療介護CBニュース