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医療・介護ニュース

コロナ変異株感染者の接触者探索調査の徹底を-厚労省結核感染症課長が都道府県などに通知

2021年02月08日 19:40

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 厚生労働省健康局結核感染症課長は、新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査における検体提出などに関する通知(5日付)を、都道府県、保健所設置市、特別区の衛生主管部(局)長に出した。【新井哉】

 通知では、新型コロナウイルス感染症の重症者数や死亡者数が高い水準であることに触れ、「医療提供体制は厳しい状況」が続いていることを記載。一部地域で英国や南アフリカで報告された変異株などによる新型コロナウイルス感染症が確認されていることにも触れ、「発生状況を把握し、いち早く対策に繋げること」が非常に重要であると指摘している。

 また、国内における変異株のスクリーニングによる変異株発生の早期探知を強化するため、全国の地方衛生研究所で、国立感染症研究所が開発した変異株の疑いを確認するためのPCR検査を実施する準備を進めていることを取り上げ、「改めて全自治体に対して御協力を要請する」などとしている。

 通知には、国立感染症研究所への検体提出などについて整理した「別紙」も付けており、これを確認の上、協力するよう求めている。「別紙」には、変異株などに関する積極的疫学調査や検体提出に関する留意事項を記載しており、「変異株に感染した者又は感染が疑われる者については、接触者の探索のための調査及び感染源の推定のための調査を徹底いただく」などとしている。

出典:医療介護CBニュース