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医療・介護ニュース

RSウイルス感染症患者増、昨年のピーク上回る-東京都、3歳未満が9割占める

2019年08月07日 13:05

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 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の流行が東京都内で本格化しつつある。7月29日から8月4日までの週の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約52%増の2.16人で、2週連続で増加した。年齢別では3歳未満が全体の約9割を占めている。【新井哉】

 この週の患者報告数は、2018年のピーク(2.12人)を上回っており、大きな流行となった17年とほぼ同じペースで増えている。

 保健所管内別では、池袋が7.25人で最も多く、以下は、台東(6.0人)、江東区(5.56人)、多摩小平(4.07人)、中央区(4.0人)、新宿区(3.38人)、大田区(3.25人)、みなと(2.83人)、荒川区(2.75人)、八王子市(2.73人)、足立(2.69人)、江戸川(2.67人)などの順。31保健所管内のうち21保健所管内で前週の報告数を上回った。

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

出典:医療介護CBニュース