2021年01月27日 18:30
日本医師会の中川俊男会長は27日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に向け、特設会場を設置して行う集団接種だけでなく、病院や診療所など「至る所で接種が可能な体制が望まれる」との考えを示した。また、接種の優先順位について、介護従事者への優先接種を医療従事者同様、先行すべきとの考えも示した。【吉木ちひろ】
国は自治体に対して、特設会場を設置して行う集団接種を中心とした体制整備を求めている。それに対して、中川会長は、病院や診療所などで行う個別接種と組み合わせた「柔軟な体制の構築が重要」との認識を示した。
中川会長の説明によると、22日には接種体制を巡って河野太郎ワクチン担当相と会談し、全国一律の体制を敷くのではなく、自治体と地域の医師会が協議しながら地域の実情に合った接種体制の整備を進めていくとの方向性を確認したという。
会見では、特に一般の住民への接種について、「普段の健康状態を把握している、かかりつけ医が接種することが重要」と主張し、国に対して財政支援やワクチン供給の確保、記録の登録方法といった手続きの簡素化を求めていくとした。
接種の優先順位については、厚生労働省による自治体向けの説明会で、医療従事者、高齢者、基礎疾患がある人などの順で接種を進めていく方針が示されている。この中で介護施設の従事者は、基礎疾患を持つ人と同じタイミングで接種が進められる方向性が示されているが、中川会長は、「介護従事者の方は重症化リスクの高い高齢者と接していくことやクラスター防止のためにも、医療従事者370万人と同時に接種を行うべき」との考えを示した。
国は自治体に対して、特設会場を設置して行う集団接種を中心とした体制整備を求めている。それに対して、中川会長は、病院や診療所などで行う個別接種と組み合わせた「柔軟な体制の構築が重要」との認識を示した。
中川会長の説明によると、22日には接種体制を巡って河野太郎ワクチン担当相と会談し、全国一律の体制を敷くのではなく、自治体と地域の医師会が協議しながら地域の実情に合った接種体制の整備を進めていくとの方向性を確認したという。
会見では、特に一般の住民への接種について、「普段の健康状態を把握している、かかりつけ医が接種することが重要」と主張し、国に対して財政支援やワクチン供給の確保、記録の登録方法といった手続きの簡素化を求めていくとした。
接種の優先順位については、厚生労働省による自治体向けの説明会で、医療従事者、高齢者、基礎疾患がある人などの順で接種を進めていく方針が示されている。この中で介護施設の従事者は、基礎疾患を持つ人と同じタイミングで接種が進められる方向性が示されているが、中川会長は、「介護従事者の方は重症化リスクの高い高齢者と接していくことやクラスター防止のためにも、医療従事者370万人と同時に接種を行うべき」との考えを示した。