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医療・介護ニュース

かかりつけ医など対象に認知症対応力向上研修実施-福岡県が第9次高齢者保健福祉計画の原案公表

2021年01月25日 16:10

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 福岡県はこのほど、第9次福岡県高齢者保健福祉計画(2021-23年度)の原案を公表した。15年に132万人だった県内の高齢者人口は、40年には159万人になると予測。「今後、高齢者人口が増加する中で、特に75歳以上の高齢者の人口の増加に伴い、認知症高齢者は増えていく」と見込んでおり、認知症施策推進大綱に沿って認知症施策に取り組み、「高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続ける地域をつくることが重要」などとしている。【新井哉】

 原案の「認知症施策の推進」の項目では、医療提供体制の構築を図るため、認知症の専門医療機関として、17カ所の「認知症(疾患)医療センター」を指定していることを説明。市町村においても、認知症初期集中支援チームや認知症地域支援推進員の活動が効果的に行われるように、継続的に支援する必要性を挙げている。

 今後の取り組みについては、専門医療機関や地域包括支援センターなどとの連携の推進役となる認知症サポート医を養成することを記載。また、かかりつけ医や医療機関に勤務する医療従事者、薬剤師、歯科医師などを対象とした認知症対応力向上研修を実施する方向性を示している。

出典:医療介護CBニュース