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医療・介護ニュース

ギャンブル等依存症対策で研修や医療連携を推進-静岡県が対策推進計画の素案公表

2021年01月18日 18:40

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 静岡県はこのほど、「静岡県ギャンブル等依存症対策推進計画」の素案を公表した。医療提供体制に関しては、「ギャンブル等依存症を治療できる医療機関の更なる充実に努める」と記載するとともに、医療従事者に対する研修、医療連携の推進に取り組む方向性を示している。【新井哉】

 素案では、県内には公営競技場として、静岡競輪場(競技施行者・静岡市)、伊東温泉競輪場(同・伊東市)、ボートレース浜名湖(同・浜名湖競艇企業団)、浜松オートレース場(同・浜松市)があることを記載。また、県内に約2.4万人のギャンブル等依存症が疑われる人がいるとの推計などを取り上げ、ギャンブル等依存症の人が適切な医療を受けることができるように、▽依存症専門医療機関の選定▽医療従事者の養成▽依存症専門医療機関と一般医療機関等との連携の強化-を図る必要があるとしている。

 具体的な施策も示しており、例えば、「ギャンブル等依存症に係る医療の充実」に関しては、医療従事者の養成や医療の充実のため、精神科医や看護職、作業療法士、精神保健福祉士、公認心理師らに対する研修を実施すると記載している。
 医療連携の推進については、依存症治療拠点機関などを中心として、依存症に関する取り組みの情報発信を行ったり、医療機関を対象とした研修を実施したりすることにより、一般医療機関やギャンブル等依存症の治療を実施していない精神科医療機関、産業医、民間団体などの関係機関との連携を強化するとしている。

出典:医療介護CBニュース