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- 吐き気:食事(vol.3)




がん治療中の吐き気は、多くの患者さんにとって苦痛を受ける副作用のひとつです。吐き気を繰り返すことで食事への意欲がなくなり、生活への意欲も減退することがあります。 治療中、少しでも快適に過ごすためには、食事への苦痛を減らすことが大切と考えます。 吐き気を完全に取り除くことは難しいのですが、少しでも食事への意欲が湧くような工夫をご紹介しましょう。
食事の工夫
食べられる時に、少量ずつ栄養を摂りましょう。
無理をして食事の時間にしっかり栄養を摂ろうとせず、食べられる量を、何回かに分けてゆっくり食べるなどの工夫をしましょう。

シンプルで口当たりの良いものを食べましょう。
栄養を摂らなければという思いで、手の込んだものを用意するより、シンプルで口当たりの良いもののほうが食べやすいです。水分の多いうどんやそうめん、スープなどの汁物がオススメです。

料理は手軽なものを作りましょう。
患者さんご本人が料理をする、しないに関わらず、病気の時や病気のご家族がいると、毎食手の込んだ料理を作るのは大変です。「せっかく時間をかけて作ったのに、食べられないなんて…」と残念に思わずにすむ程度の手軽な料理を心がけましょう。コンビニやスーパーなどで出来合いのものを買ってきても良いでしょう。

油っこい料理やニオイの強いものは控え、シンプルなメニューにしましょう。
油っこいものやニオイの強いものは、吐き気を起こしやすいため、淡泊なメニューにしながら、ニオイの強い食材を控えると良いでしょう。

同じものを食べ続けないようにしましょう。
同じものを食べ続けていると、吐き気の要因になることがあります。食材を変えながら様々なメニューを食べる工夫をしましょう。
少量で多くの栄養を補える栄養補助食品を活用しましょう。
クラッシュタイプの飲むゼリー、液状や粉末の栄養剤など、のどごしが良い栄養補助食品がたくさんあります。また、アイスクリームやプリンなどでカロリーを補うと良いでしょう。
