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医療・介護ニュース

急性期身体合併症の受入機能強化で精神科病床新設-山口県が県立総合医療センター基本構想を公表

2023年11月07日 18:50

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 山口県は、県立総合医療センター(防府市、一般490床・感染症14床)の機能強化に関する基本構想を公表した。老朽化が著しいため、建て替えを基本方針としている。急性期身体合併症を有する精神疾患患者の受入機能を強化するため、精神病床(10床程度)を新たに設け、「身体治療と精神科治療の切れ目のない質の高い医療」を提供したり、糖尿病センターを新設し、重度の糖尿病患者や壊疽・網膜症などの合併症患者に対する治療を実施したりする。【新井哉】

 同センターは、▽第三次救急医療機関(救命救急センター)▽基幹災害拠点病院▽へき地医療拠点病院▽総合周産期母子医療センター▽認知症疾患医療センター▽第一種感染症指定医療機関-などに指定されているほか、精神保健指定医も配置されている。

 基本構想では、精神疾患や糖尿病などの5疾病6事業などに関する「今後目指す機能・役割」を記載。具体的には、腎臓病センターを新設し、急性腎不全などに対応するなど医療提供体制を強化したり、へき地医療拠点病院として、5Gなどのデジタル技術を活用した専門医による遠隔医療の提供を推進したりする。

出典:医療介護CBニュース