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医療・介護ニュース

首都圏でインフル流行拡大、警報レベルの地域続出-「例年より早期に増加」、週報で注意喚起も

2023年10月26日 19:06

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 首都圏でインフルエンザの流行が拡大している。千葉と埼玉の両県では、警報基準値とほぼ同じレベルの患者報告数を記録。東京都と神奈川県でも増加傾向となっており、首都圏で警報基準値を上回る保健所管内が続出している。【新井哉】

 第42週(16-22日)の定点医療機関当たりの患者報告数は、千葉県で前週比40.9%増の29.39人、埼玉県で44.3%増の28.41人、神奈川県で35.4%増の22.47人、東京都で34.3%増の21.74人となっている。

 千葉県では、香取保健所管内で警報基準値(30.0人)の2.6倍の77.8人に達した。海匝(71.0人)、松戸(34.91人)、船橋市(33.53人)、君津(32.77人)、印旛(32.71人)、習志野(31.87人)の保健所管内でも警報基準値を超えた。県結核・感染症週報(第42週)では、「例年より早期に患者報告数の増加が見られているため、今後の発生動向に注意が必要」としている。

 埼玉県では幸手(43.79人)、南部(39.13人)などの保健所管内で警報基準値を超過。神奈川県でも平塚保健福祉事務所(39.27人)の管内で警報基準値を上回った。東京都では北区(45.82人)、八王子市(41.78人)、多摩府中(37.76人)、荒川区(35.0人)、多摩小平(31.91人)の保健所管内で警報レベルとなっている。

出典:医療介護CBニュース