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医療・介護ニュース

ヘルパンギーナ流行拡大、11都府県で警報レベル-37都道府県で前週を上回る

2023年06月27日 14:24

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 「夏風邪」の代表的な疾患で、高熱や口腔内に水疱などを伴うヘルパンギーナの流行が拡大している。1週間当たりの全国の患者報告数は6週連続で増えており、11都府県で警報基準値を上回っている。【新井哉】

 国立感染症研究所が公表した第24週(12-18日)の患者報告(小児科定点医療機関約3,000カ所)によると、定点医療機関当たりの患者報告数は前週比1.5倍の4.5人。都道府県別では、和歌山が10.5人で最も多く、宮崎(10.06人)、鹿児島(9.94人)、静岡(8.85人)、愛媛(8.0人)、宮城(7.98人)、三重(7.38人)、滋賀(6.89人)、大阪(6.55人)、徳島(6.43人)、東京(6.09人)、大分(5.94人)、千葉(5.67人)などが続いた。37都道府県で前週を上回っている。

 和歌山県では大きな流行となっている。県内の患者報告数は過去10年で最も多く、湯浅保健所管内では警報基準値(6.0人)の4倍超の25.0人を記録した。宮崎県でも例年同時期の定点当たりの平均値(0.56人)の約18倍の報告数となっており、1-4歳が全体の約7割を占めているという。

 ヘルパンギーナは、高熱や口腔内の水疱・発赤を主症状とするウイルス性疾患で、乳幼児が罹患するケースが多い。2-7日の潜伏期間後、38度以上の発熱や口腔内に水疱が現れる。

出典:医療介護CBニュース