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医療・介護ニュース

精神科医療機関のコロナ予防知識向上に飛躍的効果-NCNPがオンライントレーニングの研究成果発表

2023年05月29日 19:40

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 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)と東京医科大は29日、精神科医療機関における「新型コロナウイルス感染症予防のオンライントレーニング」で、予防知識向上に飛躍的な効果があったと発表した。【新井哉】

 NCNP認知行動療法センターの久我弘典センター長、東京医科大茨城医療センター総合診療科の小林大輝教授らの研究グループは、精神科医療機関における新型コロナ予防に関する研究で、まん延予防のための医療従事者向けオンライントレーニングを作成し、その効果を検証した。

 5都道府県の精神科医療機関から計224人の医療従事者がオンライントレーニングなどに参加した。受講直後は、受講前と比べて知識調査の設問正答率が31.1%上昇。受講3カ月後も、受講前と比べて14.9%上昇していた。職種や役職、経験年数で設問の正答率や上昇率に若干の差異はあったが、「短期的及び中期的な設問正答率の上昇は同様の傾向」を示した。

 オンライントレーニングの動画は、厚生労働省のホームページでも公開されており、「精神科医療機関において医療従事者の新型コロナウイルス感染症予防知識の向上」が期待できるという。研究の成果は、国際精神医学情報誌「BMC Psychiatry」に掲載された。

出典:医療介護CBニュース