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医療・介護ニュース

新型コロナワクチン接種の183件を認定-厚労省が健康被害審査第二部会の審議結果公表

2023年03月31日 18:00

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 厚生労働省はこのほど、疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第二部会の審議結果を公表した。新型コロナワクチンを接種した209件について、予防接種と疾病・障害などとの因果関係を審議した部会は、183件を認定、23件を否認、3件を保留とした。【新井哉】

 今回の審議(50-90歳代)で認定された183件の年齢別では、50歳代が61件で最も多く、以下は、60歳代(49件)、70歳代(44件)、80歳代(24件)、90歳代(5件)の順だった。

 疾病・障害名については、頭痛、腹痛、胸痛、紅斑、発熱、嘔吐、嘔気、薬疹、拘縮、下痢、咳嗽、尿閉、転倒、脱力、動悸、四肢痛、嚥下痛、左肩痛、関節痛、脳出血、脳梗塞、心不全、脱水症、倦怠感、蕁麻疹、中毒疹、高血圧、めまい、胸膜炎、心膜炎、しびれ、肝障害、前頭部痛、帯状疱疹、左上肢痛、食欲不振、呼吸困難、心房細動、頭部挫創、全身紅斑、多形紅斑、ふらつき、急性腸炎、右耳難聴、頸髄損傷、小脳梗塞、悪寒戦慄、知覚異常、両側肺炎、めまい症、感覚鈍麻、左手指痛、意識障害、蜂窩織炎、顔面浮腫、虚血性腸炎、右被殻出血、間質性肺炎、肝機能障害、気分不快感、仙腸関節痛、左視床出血、末梢神経痛、気管支喘息、急性胃腸炎、左上腕部痛、左被殻出血、心膜心筋炎、腎機能増悪、全身関節痛、左下腹部痛、急性筋障害、全身けいれん、間質性肺障害、末梢神経障害、くも膜下出血、両下肢脱力感、左肩関節拘縮、腎不全の悪化、左胸部違和感、横紋筋融解症、多形滲出紅斑、顔面神経麻痺、副腎不全疑い、炎症反応上昇、左肋間神経痛、迷走神経反射、左下肢しびれ、右上肢しびれ、左眼球運動障害、左三角筋筋損傷、多形滲出性紅斑、一過性血圧低下、一過性血圧上昇、一過性意識消失、急性心膜心筋炎、心房細動の悪化、神経調節性失神、左上肢帯状疱疹、左肩関節周囲炎、両肩関節周囲炎、右顔面神経麻痺、左顔面神経麻痺、右上肢のしびれ、発作性上室頻拍、左腋窩神経麻痺、頸椎症性脊髄症、神経障害性疼痛、高血圧性緊急症、末梢性めまい症、心原性脳塞栓症、両上肢の脱力感、左橈骨神経障害、アナフィラキシー、左手しびれ・腫脹、低ナトリウム血症、膿疱性乾癬の増悪、帯状疱疹後神経痛、肺動脈血栓塞栓症、急性散在性脊髄炎、間質性肺炎の疑い、両変形性肘関節症、急性呼吸促拍症候群、重症筋無力症の悪化、注射部位接種後疼痛、末梢神経障害の疑い、間質性肺炎急性増悪、急性アレルギー反応、末梢神経障害性疼痛、急性散在性脳脊髄炎、アレルギー性皮膚炎、左上腕二頭筋筋膜炎、ギラン・バレー症候群、左網膜中心動脈閉塞症、左上肢疼痛・感覚障害、左網膜中心動脈閉塞症、右網膜中心静脈閉塞症、アナフィラキシー様症状、左上腕筋肉痛・筋力低下、両側前大脳動脈領域梗塞、免疫性血小板減少性紫斑病、スティーブンジョンソン症候群、気腫合併肺線維症の続発性増悪、右椎骨動脈解離によるくも膜下出血、ACTH単独欠損症(基礎疾患)の増悪、右中大脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血を挙げている。183件の請求内容の内訳は、いずれも「医療費・医療手当」となっている。

 今回の審議結果を含め、これまでに6,855件の進達を受理し、このうち2,012件を認定、242件を否認、33件を保留としている。

出典:医療介護CBニュース