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医療・介護ニュース

コロナワクチン接種の死亡事例含む23件を認定-厚労省が感染症・予防接種審査分科会審議結果公表

2023年03月15日 12:10

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 厚生労働省は、14日に開催された疾病・障害認定審査会感染症・予防接種審査分科会の審議結果(新型コロナワクチン分)を公表した。新型コロナワクチンを接種した26件について、予防接種と疾病・障害などとの因果関係を審議した分科会は、23件を認定、1件を否認、2件を保留とした。認定された23件のうち11件は死亡事例だった。【新井哉】

 今回認定された23件を年齢別で見ると、70歳代が9件、60歳代が6件、50歳代、80歳代がいずれも3件、20歳代、40歳代がいずれも1件となっている。

 疾病・障害名については、低血糖、倦怠感、突然死、脳梗塞、心房細動、食欲不振、大動脈解離、左被殻出血、脳ヘルニア、貧血の増悪、肝機能障害、廃用症候群、左放線冠出血、急性循環不全、頸肩腕症候群、けいれん発作、糖尿病の増悪、潰瘍性大腸炎の増悪、胸部大動脈破裂、うっ血性心不全、心タンポナーデ、肺動脈血栓塞栓症、致死性不整脈疑い、下肢深部静脈血栓症、潰瘍性大腸炎の増悪、急性虚血性心不全疑い、ネフローゼ症候群の再発、視神経脊髄炎スペクトラム、微小変化型ネフローゼ症候群を挙げている。23件の請求内容は、死亡事例の11件は「死亡一時金・葬祭料」、残る12件は、いずれも「医療費・医療手当」となっている。

 今回の審議結果を含め、これまでに6,657件の進達を受理し、このうち1,645件を認定、191件を否認、31件を保留としている。

出典:医療介護CBニュース