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医療・介護ニュース

薬物依存者に適切な医療、再犯防止計画案に明記-長野県、研修で人材育成も

2019年08月27日 17:30

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 薬物依存者に対して適切な医療を提供する―。長野県は、再犯防止推進計画(2019―22年度)の案に薬物依存症者を支援する施策の方向性を明記した。支援者の人材育成を図るため、「特性を踏まえた研修」を実施する。【新井哉】

 計画案では、県内の刑事施設入所者の約2割の主な罪名が覚せい剤取締法違反となっていることや、同法違反で再び施設に入所する「再入者率」が、他の犯罪を含めた全体の平均を上回っていることを取り上げている。

 こうした状況を踏まえ、「薬物依存症は適切な治療・支援により回復することができる病気であるという認識を持つよう促し、薬物依存症からの回復に向けた治療・支援を継続的に受けるようにすることが必要」としている。

 具体的な施策については、保健福祉事務所や長野市保健所、精神保健福祉センターに設置している薬物相談窓口の拡充や周知を図り、薬物乱用者やその家族からの相談に応じる方向性を記載。適切な医療を提供し、関係機関と連携して更生指導を行う方針だ。

出典:医療介護CBニュース