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医療・介護ニュース

受験生ワクチン接種参考事例を計画・実施の一助に-厚労・文科省が都道府県教育委員会などに事務連絡

2021年09月16日 16:35

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 厚生労働省健康局健康課予防接種室と文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課は、受験生に配慮した新型コロナワクチン接種に関する事務連絡(14日付)を各都道府県・指定都市の教育委員会総務課・学校保健担当課などに出した。地方公共団体における受験生へのワクチン接種の取り組み事例を「参考」として示し、接種を希望する受験生へのワクチン接種の計画・実施の一助にするよう求めている。【新井哉】

 事務連絡では、一部の地方公共団体で、地域におけるワクチン接種の進捗状況に応じて、入学者選抜の受験を控えた中学生、高校生らを対象に、入学者選抜の時期に配慮しつつ優先的に接種を進める取り組みも見られると記載。また、職域接種分を含めたワクチンの供給に関しては、「10月10日までに12歳以上の対象人口の約9割に相当する分量のワクチンが配送される予定」と説明している。

 受験生へのワクチン接種の取り組み事例については、事務連絡の別添で、▽接種機会を確保するための工夫▽接種時期や接種時間への配慮▽対象者・保護者への周知や配慮-の3項目に分け、具体的な対応などを取り上げている。

 例えば、静岡県富士市では、年齢が高い順にワクチン接種を進めているが、高校3年生(今年度満18歳になる年代)で大学入試などがあって早期に接種を希望する人については、申請により個別に接種券を発送している。

 また、「模擬試験や部活動終了後にも接種できるように接種時間を夜の時間に確保した」(山形県米沢市)、「中学3年生を対象に夏休み期間に一度でも接種できるよう、教育委員会を通して希望者を募り、予約枠を確保した」(熊本県合志市)といった事例も挙げている。

出典:医療介護CBニュース