調製時の注意

CBDCA: 投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和する。(投与時間:30分以上)
生理食塩液等の無機塩類(NaCl、KCl、CaCl2等)を含有する輸液に混和するときは、8時間以内に投与を終了すること。
イオウを含むアミノ酸(メチオニン及びシスチン)輸液との配合を避けること。アルミニウムと反応して活性が低下するので、アルミニウムを含む医療器具を用いないこと。
PLD: 5%ブドウ糖注射液で希釈すること。投与量が90mg未満の場合、5%ブドウ糖注射液250mLで希釈する。投与量が90mg以上の場合、5%ブドウ糖注射液500mLで希釈する。

投与前の注意

CBDCA: 本剤の投与回数を重ねると、ショック、アナフィラキシー様症状の発現頻度が高くなる傾向がみられ、特に白金製剤の投与回数が8回を越えるとその傾向は顕著となるとの報告がある。
PLD: infusion reaction発現の危険性を最小限にするため投与速度は1mg/分を超えないこと。
総投与量が500mg/m²を超えると、心筋障害によるうっ血性心不全が生じる可能性がある。総投与量については、他のアントラサイクリン系薬剤や関連化合物による前治療又は併用を考慮すること。
インラインフィルターを使用しないこと。また、投与ラインの急速なフラッシュは避けること。

投与中/後の注意

PLD: 尿が赤色となることがある。
【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。