調製時の注意

NDP: 本剤は錯化合物であるので、他の抗悪性腫瘍剤とは混注しないこと。
点滴静注する際、アミノ酸輸液、pH5以下の酸性輸液(電解質補液、高カロリー輸液用基本液、5%果糖注射液等)を用いると分解が起こるので避けること。
アルミニウムと反応して沈殿物を形成し、活性が低下するので、使用にあたってアルミニウムを含む医療器具を用いないこと。
光及び熱により分解するので、直射日光や高温を避けること。
DTX(2バイアル製剤): 通常、添付溶解液全量に溶解した後、必要量を250又は500mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液に混和すること。(投与時間:1時間以上)
添付溶解液にはエタノールが含まれているので、アルコールに過敏な患者に投与する場合は、生理食塩液又は5%ブドウ糖液で溶解する。
DTX(1バイアル製剤): 必要量を注射筒で抜き取り、直ちに250又は500mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖液に混和すること。(投与時間:1時間以上)
本剤は溶剤として無水エタノールを含有するため、アルコールの中枢神経系への影響が強くあらわれるおそれがあるので、本剤を投与する場合には問診により適切かどうか判断すること。

投与前の注意

NDP: 本剤投与時、投与量に応じて300mL以上の生理食塩液又は5%キシリトール注射液に溶解し、60分以上かけて点滴静注する。
DTX: 重篤な過敏症状があらわれることがあるので、特に初回及び第2回目の投与時は、観察を十分に行うこと。
欧米においては、浮腫並びに過敏症状の軽減を目的として前投与(デキサメタゾン(16mg/日、8mg1日2回)等を、本剤の投与前日から3日間、単独経口投与)が望ましいとされている。

投与中/後の注意

NDP: 本剤の投与に引き続き1000mL以上の輸液を点滴静注する。
DTX: 必ず1時間以上かけて点滴静脈内投与すること。
【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。