【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。
CDDP+PEM+ペムブロリズマブ療法:シスプラチン(CDDP)+ペメトレキセド(PEM)+ペムブロリズマブ
CDDP: | 点滴静注する際、クロールイオン濃度が低い輸液を用いる場合には、活性が低下するので必ず生理食塩液に混和すること。 点滴静注する際、アミノ酸輸液、乳酸ナトリウムを含有する輸液を用いると分解が起こるので避けること。 アルミニウムと反応して沈殿物を形成し、活性が低下するので、使用にあたってアルミニウムを含む医療用器具を用いないこと。 |
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PEM: | 溶解及び希釈には日局生理食塩液のみを使用すること。カルシウムを含有する溶液との混合により濁り又は沈殿が確認されているので、乳酸リンゲル液及びリンゲル液等との配合を避けること。溶解後は速やかに投与すること。保存する場合は冷蔵(2~8℃)にて保存し、24時間以内に使用すること。溶解した残液は使用しないこと。 |
ペムブロリズマブ: | 凍結を避け、バイアルを振盪しないこと。 バイアルを常温に戻し、希釈前に保存する場合には、遮光で、25℃以下で24時間以内に使用すること。 投与前に、粒子状物質や変色の有無を目視により確認すること。微粒子が認められる場合には、廃棄すること。 必要量(20mgバイアルの場合は0.8mL以内、100mgバイアルの場合は4mL以内)をバイアルから抜き取り、日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液の点滴バッグに注入し、最終濃度を1~10mg/mLとする。点滴バッグをゆっくり反転させて混和すること。バイアル中の残液は廃棄すること。 希釈液は凍結させないこと。 本剤は保存料を含まない。希釈液をすぐに使用せず保管する場合には、25℃以下で6時間以内又は2~8℃で合計24時間以内に使用すること。希釈液を冷所保存した場合には、投与前に点滴バッグを常温に戻すこと。 |
CDDP: | 投与時には腎毒性を軽減する為に下記の処置を行うこと。 1)投与前、1,000~2,000mLの適当な輸液を4時間以上かけて投与する。 2)投与時、投与量に応じて500~1,000mLの生理食塩液またはブドウ糖-食塩液に混和し、2時間以上かけて点滴静注する。なお、点滴時間が長時間に及ぶ場合には遮光して投与すること。 3)投与終了後、1,000~2,000mLの適当な輸液を4時間以上かけて投与する。 4)投与中は、尿量確保に注意し、必要に応じてマンニトール及びフロセミド等の利尿剤を投与すること。 <監修者コメント> 近年、がん化学療法治療が外来化学療法を中心とした医療にシフトした背景もあり、CDDP投与時の輸液量を減じたshort hydrationの検討がなされるようになり、実地医療においても取り入れられてきている。投与前;500cc(60分)~1,000cc(120分)、投与時;250cc(60分)、投与後;500cc(60分)~1,000cc(120分)の投与量が頻用されている。 |
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PEM: | 重篤な副作用の発現を軽減するため、以下のように葉酸及びビタミンB12を投与すること。 (1) 葉酸:初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。なお、本剤の投与を中止又は終了する場合には、本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。 (2) ビタミンB12:初回投与の少なくとも7日前に、ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。その後、本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと(3コースごと)に1回投与する。 |
ペムブロリズマブ: | 本剤は、インラインフィルター(0.2~5μm)を使用して、30分間かけて静脈内投与する。本剤の急速静注は行わないこと。 同一の点滴ラインを使用して他の薬剤を併用同時投与しないこと。 |
CDDP: | 悪心・嘔吐、食欲不振等の消化器症状がほとんど全例に起こるので、患者の状態を十分に観察し、適切な処置を行うこと。 急性腎不全等の腎障害、骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(腎機能検査、血液検査、肝機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には減量、休薬、中止等の適切な処置を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。なお、フロセミドによる強制利尿を行う場合には腎障害、聴器障害が増強されることがあるので、輸液等による水分補給を十分行うこと。 <監修者コメント> 投与翌日以降に水分摂取を促すことが望ましい。
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