調製時の注意

CBDCA: 投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和する。(投与時間:30分以上)
生理食塩液等の無機塩類(NaCl、KCl、CaCl2等)を含有する輸液に混和するときは、8時間以内に投与を終了すること。
イオウを含むアミノ酸(メチオニン及びシスチン)輸液との配合を避けること。アルミニウムと反応して活性が低下するので、アルミニウムを含む医療器具を用いないこと。

投与前の注意

CBDCA: 本剤の投与回数を重ねると、ショック、アナフィラキシー様症状の発現頻度が高くなる傾向がみられ、特に白金製剤の投与回数が8回を越えるとその傾向は顕著となるとの報告がある。
S-1: 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤あるいは抗真菌剤フルシトシン投与中止後に本剤を投与する場合にはこれらの薬剤の影響を考慮し、適切な間隔をあけてから本剤の投与を開始すること。
基礎的検討(ラット)において空腹時投与ではオテラシルカリウムのバイオアベイラビリティが変化し、フルオロウラシルのリン酸化が抑制されて抗腫瘍効果の減弱が起こることが予想されるので食後投与とすること。

投与中/後の注意

S-1: 骨髄抑制、劇症肝炎等の重篤な副作用を回避するために各クール開始前及び投与期間中は2週間に1回以上、臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。