調製時の注意

CBDCA: 投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和する。(投与時間:30分以上)
生理食塩液等の無機塩類(NaCl、KCl、CaCl2等)を含有する輸液に混和するときは、8時間以内に投与を終了すること。
イオウを含むアミノ酸(メチオニン及びシスチン)輸液との配合を避けること。アルミニウムと反応して活性が低下するので、アルミニウムを含む医療器具を用いないこと。
PEM: 溶解及び希釈には日局生理食塩液のみを使用すること。カルシウムを含有する溶液との混合により濁り又は沈殿が確認されているので、乳酸リンゲル液及びリンゲル液等との配合を避けること。溶解後は速やかに投与すること。保存する場合は冷蔵(2~8℃)にて保存し、24時間以内に使用すること。溶解した残液は使用しないこと。
BV: 生理食塩液に添加して約100mLとする。

投与前の注意

CBDCA: 本剤の投与回数を重ねると、ショック、アナフィラキシー様症状の発現頻度が高くなる傾向がみられ、特に白金製剤の投与回数が8回を越えるとその傾向は顕著となるとの報告がある。
PEM: 重篤な副作用の発現を軽減するため、以下のように葉酸及びビタミンB12を投与すること。
(1) 葉酸:初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。なお、本剤の投与を中止又は終了する場合には、本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。
(2) ビタミンB12:初回投与の少なくとも7日前に、ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。その後、本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと(3コースごと)に1回投与する。
BV: ブドウ糖溶液を混合した場合、力価の減弱が生じるおそれがあるため、ブドウ糖溶液との混合を避け、本剤とブドウ糖溶液の同じ点滴ラインを用いた同時投与は行わないこと。

投与中/後の注意

BV: 投与時間は初回投与時は90分かけて点滴静注する。初回投与時の忍容性が良好であれば、2回目の投与は60分間で行ってもよい。2回目の投与においても忍容性が良好であれば、それ以降の投与は30分間とすることができる。
【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。