調製時の注意

L-OHP: アルミニウムとの接触により分解することが報告されているため、本剤の調製時あるいは投与時にアルミニウムが用いられている機器(注射針等)は使用しないこと。
T-mab: 調製時には、日局注射用水、日局生理食塩液以外は使用しないこと。

投与前の注意

L-OHP: 塩化物含有溶液により分解するため、生理食塩液等の塩化物を含む輸液との配合を避けること。本剤は塩基性溶液により分解するため、塩基性溶液との混和あるいは同じ点滴ラインを用いた同時投与は行わないこと。
Cape: テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中止後、本剤の投与を行う場合は、少なくとも7日以上の間隔をあけること。

投与中/後の注意

L-OHP: 薬液が血管外に漏れると、注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないように慎重に投与すること。
過敏症が起こった場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行う。軽度な場合には、再開することもあるが、その際には投与速度を半分にすることが勧められる。
T-mab: ブドウ糖溶液との混合を避け、トラスツズマブとブドウ糖溶液の同じ点滴ラインを用いた同時投与は行わないこと。
ToGA試験ではトラスツズマブによる心毒性は低頻度であったが、乳癌の臨床試験の結果から、心機能に注意すること。
Cape: 定期的(特に投与初期は頻回)に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。
【参考文献】 各製品電子添文
※投与方法に関しては一例です。各製品の電子添文をご確認ください。