閉じる

医療・介護ニュース

10兆円予備費巡り、加藤厚労相に直接要望-日医・横倉会長

2020年06月10日 12:35

印刷

 日本医師会(日医)の横倉義武会長は9日、2020年度第2次補正予算案で計上された予備費のうち、使い道が示されていない5兆円について、医療へのさらなる支援に充てるよう、加藤勝信厚生労働相に直接求めた。前年度の実績に基づく診療報酬の概算払いや上乗せ措置など、継続的な支援を要望している。【吉木ちひろ】

 新型コロナウイルスの感染拡大に対応する20年度第2次補正予算案を巡り、10兆円は、使途を事前に定めない予備費として計上されていた。このうち、およそ2兆円は、医療提供体制強化に充てられることが、8日の麻生太郎財務相による国会での財政演説で示されている。

 新型コロナウイルス感染症患者を受け入れた医療機関への支援としては、重症・中等症の診療報酬引き上げなどの対応が取られてきたところだが、横倉会長は「今もなお、経営が悪化し苦しい状況に置かれている」などと訴えた。

 また、受診控えが続く、地域の医療機関についても、「地域医療が壊れないような仕組みを作っていかなければいけない」などとして、使途が明示されていない5兆円についても、医療への「さらなる支援」に充てるよう求めた。

出典:医療介護CBニュース