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医療・介護ニュース

介護・医療・健康など6分野で「ロボット大賞」募集-経済産業省

2020年04月13日 17:55

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 日本機械工業連合会と経済産業省、厚生労働省、総務省、文部科学省、農林水産省、国土交通省は「第9回ロボット大賞」の募集を行う。受付期間は6月5日まで。「介護・医療・健康分野」などの6分野の7部門を対象に、国内で使用実績のある優れたロボット技術などを募集する。【吉木ちひろ】

 「ロボット大賞」は、国内のロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的とした表彰制度。センサ、知能・制御系、駆動系の3つの技術要素を持つ機械システムとそれに類するものを広く募る。

 応募は自薦他薦を問わず個人でも企業や大学、研究機関など団体でも可能。介護、医療、障害福祉、健康などの分野のほか、社会インフラ・災害対応・消防や、公共施設・工場・事務所・店舗・家庭などで警備、掃除、配膳などのサービス提供など合わせて6分野で、おおむね3年以内に日本国内で使用された実績のあるロボットが主な表彰対象。将来の市場創出に対する貢献度や期待度が高いものも受け付ける。 ロボット大賞は2006年度に第1回が開催された後、08年度からは2年に1度開催されてきた。介護・医療・健康分野ではこれまでに、脳卒中などによる下肢麻痺者を対象とするリハビリテーション支援ロボットの「ウェルウォークWW-1000」(トヨタ自動車/藤田医科大)や「HAL医療用下肢タイプ」(CYBERDYNE)などが受賞した。

 具体的な表彰対象となる部門は、▽ビジネス・社会実装部門(ロボットに関連するビジネスモデル又は各分野における社会実装に向けた取組)▽ロボット応用システム部門(実用に供しているロボット技術を応用したシステム又はシステムインテグレーション)▽ロボット部門(実用に供しているロボット本体)▽要素技術部門(ロボットの一部を構成する部品、材料、その他のロボットの要素技術)▽高度ICT基盤技術部門(ロボット利活用を支える情報通信および情報処理などの高度ICT基盤技術)▽研究開発部門(ロボットに関連する特に将来性のある研究開発の成果)▽人材育成部門(ロボット分野における人材を育成するための取組又は教材等)-の7つ。

 専門家による現地調査などに基づく審査を経て、秋ごろ授賞対象が公表される。 第9回 ロボット大賞 募集要項

出典:医療介護CBニュース