閉じる

医療・介護ニュース

薬物依存症や発達障害、相談・治療はどこで?-東京都が再犯防止支援ガイドブック作成

2020年03月31日 16:15

印刷

 東京都はこのほど、「非行少年・再犯防止支援ガイドブック」を新たに作成したと発表した。「東京都再犯防止推進計画」を踏まえたもので、「社会復帰支援に携わる支援者の方々の“立ち直りを支援する力”の向上を図る」としている。【新井哉】

 ガイドブックでは、心身の不調や孤立の相談支援のポイントとして、「依存症について知る」「医療を活用しながら、生活の立て直しを図る」を挙げている。また、「寂しさから飲酒をやめられず体調もよくない」との相談に対しては、医療機関でアルコール依存症の治療を受けたり、精神保健福祉センターが実施している依存症回復支援プログラムに参加したりすることなどを例示している。

 薬物依存症については、治療に対応可能な医療機関として、▽国立精神・神経医療研究センター病院▽昭和大附属烏山病院▽都立松沢病院-を提示。コラムでは、薬物依存症の民間リハビリ施設のDARC(ダルク)を取り上げ、生活のリズムを整えながら、依存症からの回復に向かう人たちの居場所になっていることなどを説明している。

 また、「発達障害があるかもしれないと悩んでいる家族」の相談先として、東京都発達障害者支援センター(TOSCA)、活用できる機関・団体や制度として、精神科受診や精神保健に関する相談窓口となっている都立小児総合医療センターの「こころの電話相談室」などを挙げている。

出典:医療介護CBニュース