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医療・介護ニュース

ギャンブル依存症、専門的に対応できる医師が不足-和歌山県が計画案公表、研修受講促し養成も

2020年03月12日 17:45

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 和歌山県は10日、「和歌山県ギャンブル等依存症対策推進計画」の案を公表した。治療支援については、専門的に対応できる医療従事者を養成したり、専門治療が可能な医療機関を充実させたりする方向性を示している。【新井哉】

 計画案では、2月に県立こころの医療センターを専門医療機関・治療拠点機関に選定したが、県内の専門医療機関が同センターのみで、専門的に対応できる医師が不足していることを説明。「ギャンブル等依存症者等やその家族が、身近で医療を受けられる体制が整っていない」といった課題を挙げている。

 専門医療機関を増やすため、「専門的に対応できる医療従事者を養成する必要がある」と説明。依存症対策全国センター主催の「ギャンブル等依存症治療指導者養成研修」への受講を強く促し、専門的に対応できる医療従事者を養成するとしている。

 また、県立こころの医療センターで、医療機関を対象にした依存症に関する研修を行うほか、弁護士や司法書士に対し、医療機関や相談機関が掲載されたリーフレットを配布し、「相談対応等の中で、ギャンブル等依存症が疑われた場合にリーフレットを活用し、相談機関や医療機関などを紹介できる体制」を整える方針を示している。

出典:医療介護CBニュース