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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者報告数、5週連続で減少-厚労省が発生状況公表、B型の検出割合が増加も

2020年03月06日 16:05

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 厚生労働省は6日、インフルエンザの発生状況を公表した。2月24日から3月1日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約22%減の定点当たり4.77人で、5週連続で減少した。ウイルスの検出状況については、B型の割合が増えてきた。【新井哉】

 都道府県別では、北海道が13.79人で最も多く、以下は石川(10.38人)、大阪(9.8人)、岩手(7.61人)、愛知(7.57人)、京都(7.02人)、兵庫(6.77人)、奈良(6.71人)、岡山(6.54人)、沖縄(5.83人)、三重(5.71人)、滋賀(5.21人)などの順だった。43都道府県で前週より減った。

 この週に全国の医療機関を受診した推計患者数は、前週より約4万1000人減の約16万1000人で、年齢別では「5-9歳」が約6万5000人で最も多かった。今シーズン(2019年9月以降)の全国の累計受診者数は約711万5000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比46人減の149人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が27人、「人工呼吸器の利用」が7人、「ICU入室」が5人いた。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が72%で最も高かった。B型は27%、AH3亜型は1%だった。4週前の厚労省の報告では、B型が占める割合は8%だった。

出典:医療介護CBニュース