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医療・介護ニュース

インフルエンザ患者増、16都道県で注意報レベル-厚生労働省が発生状況を公表

2019年12月13日 16:40

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 厚生労働省は13日、インフルエンザの発生状況を公表した。2日から8日までの週の全国の患者報告数(定点医療機関約5000カ所)は、前週比約1.7倍の定点当たり9.52人で、7週連続で増加。16都道県で注意報の基準値(10.0人)を上回っている。【新井哉】

 都道府県別では、北海道が25.11人で最も多く、以下は、青森(21.88人)、富山(19.31人)、宮城(19.03人)、山口(15.84人)、広島(13.56人)、新潟(13.47人)、神奈川(12.86人)、福島(12.81人)、石川(12.58人)、埼玉(11.26人)、大分(10.69人)、秋田(10.61人)、東京(10.36人)、熊本(10.11人)、滋賀(10.02人)、愛知(9.96人)などの順だった。

 この週に全国の医療機関を受診した推定患者数は、前週より約14万1000人増の約32万5000人で、年齢別では「5-9歳」が約9万8000人で最も多かった。今シーズン(9月以降)の全国の累計受診者数は約97万4000人となった。

 入院患者数(基幹定点医療機関約500カ所)は前週比236人増の545人。入院時の状況(一部重複あり)については、「頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査のいずれかの実施(予定含む)」が79人、「ICU入室」が21人、「人工呼吸器の利用」が15人いた。

 休校、学年・学級閉鎖の措置を取った施設(保育所、幼稚園、小中学校、高校)に関しては、前週比699施設増の1632施設となった。

 ウイルスの検出状況については、直近の5週間では、AH1pdm09の検出割合が95%で最も多く、次いでAH3 亜型(4%)、B型(2%)の順だった。

出典:医療介護CBニュース